TOP > 除雪・融雪機を使う(3) 融雪機の種類と安全な使い方
家庭用融雪機(融雪槽)には沢山の種類がありますが、主に使用されているものとしては、以下のように分けられます。
灯油などの燃焼熱により加温した温水を雪に散水して融雪。
雪が接触する部分を加熱、又は燃焼排気熱を雪に接触させて融雪。
直接加熱式で融かした雪の融雪水を暖めて散水し融雪。
※図は各方式の一例をイメージ図にしたもので、会社毎に詳細は異なります。
比較的短時間での雪処理が可能となりますが、住宅密集地などでは、騒音に注意が必要な場合があります。
移動式では、灯油が一般的に使われています。
騒音や排気ガスの心配がありません。
ランニングコスト(運転経費)が比較的安価です。
埋設型となり、設置場所が限られます。
装置全体を地下に埋設。未使用時は地上にほとんど突起物がないため、雪がない時期も邪魔になりません。
処理したい雪の近くへ装置を移動でき、また、設置工事費等がかからず、埋設型よりも安価。ただし、収納場所が必要。
冬になると「融雪槽に転落して死亡」という記事を目にします。
深い物では2mくらいありますから、子供だけでなく、作業をしている大人の死亡事故もあります。
必ず転落防止枠を設置して作業をしてください。
灯油などの燃焼熱で融雪するタイプでは、排気口や投雪口内がたいへん高温になっており、触れるとやけどをします。燃焼中や燃焼直後は特に注意してください。
融雪機で融かした水を道路に流すと、凍結して歩行者が転倒したり、車がスリップしたりといった事故につながり、大変危険です。
灯油などを燃焼するタイプでは、排気ガスを吸わないように注意してください。排気ガスによる中毒のおそれがあります。
また、雪などで給気口や排気口がふさがったまま使用しないでください。不完全燃焼のおそれがあります。
融雪機や周囲に燃えやすい物を置かないでください。火災のおそれがあります。特にガソリン、ベンジン、スプレー缶などの引火性危険物には注意してください。