TOP > 雪下ろしのコツ(2) 雪下ろしの装備
●飛来落下物用および墜落時保護用に適合している製品を選びましょう。
●サイズが小さすぎたり、大きすぎる場合は、墜落時に頭を保護することができません。
●ヘルメットは真っすぐ深くかぶるようにし、あごひもはキチンとしめましょう。事故の時、ヘルメットが脱げることがあります。
飛来落下物用および墜落時保護用に対応したヘルメットの例
ヘルメットの装着例
●十分な強度を有するロープ(最低でも体重の10倍以上に耐えられる)を使う。
●長さの目安
・屋根の上からアンカーを取る場合:10~20m
・地上からアンカーを取る場合、25~40m
※製品の強度は新品・乾燥時の強度であり、劣化や濡れにより強度低下するので古いロープは使わない。濡れて凍ると結び目が解けなくなる場合もあるので注意。
登山用ロープ(9~11mm)
工事現場の親綱用ロープ (16~18mm)
トラロープ(標識用)は不可
命綱とカラビナとの連結に使います。
①ロープの好きな位置で二つに折ります。
②折り曲げたロープを元のロープに巻きつけて、
③輪の中に通して、
④きつく結んで完成、
⑤出来上がった輪にカラビナをかけます 。
命綱の固定、ハーネスとの連結に使います
①~④末端から1~1.5mで8の字になるように結びます。
⑤支柱などのアンカーにロープを巻き、
⑥~⑨8の字に沿うようにロープを結びます。
⑩最後にきつく結んで完成です。末端の出が短くなるとほどけるので、長めにします。
命綱とカラビナの固定に用います。作業中に長さの調節をしたい場合に有効です。
①~②ロープを右にひねって輪を作ります。
③同じように二つ目の輪を作ります。
④~⑤二つ目の輪を最初の輪の上に重ねます。
⑥輪にカラビナを掛けます。
⑦2本のロープを引いて締め付けて完成。長さを調節する時は押すように緩めます。
※長さを調節する時は、押すようにゆるめましょう。
命綱の固定などに使用します
①支柱などの固定物に巻きつける側が上になるようにロープをひと巻きします。
②③巻きつけたロープを間に通します。
④最初の巻きつけが上になるように結び目を絞ります。
⑤ずれないように両方のロープを引いて完成です。
※結ぶときはロープの上下に注意。ロープの末端は2m以上出して、ほどけないように末端を再度結ぶと安全です。
【安全帯】
装着は楽ですが、墜落時に腰に大きな荷重がかかり、腰を痛める恐れがあります。
【ハーネス】
登山用品店などで購入可能。墜落時の荷重を分散するため、腰への負担が少なくなっています。 サイズ選びの際は、雪下ろしをする際の服装で試着し、正しい着け方を教わりましょう。
安全帯
ハーネス
●命綱と安全帯・ハーネスを固定するカラビナには万が一の際に外れることを防止するため必ず環付きカラビナを使いましょう。
●登山用や工事用など強度表示のある製品を使用しましょう。
●環に雪が詰まったり、融けた水が凍って開かなくなることもあるので、雪が付着したら雪を落としましょう 。
左上:D型カラビナ 右下:オーバル型カラビナ
カラビナの環 に付着した雪