除雪のコツおしえます。

TOP > 除雪のこんなときが危ない(1) 除雪の危ないシーン

 

 

除雪しているときの事故で死者・けが人がもっとも多いのが屋根からの転落です。その一番の原因は、足を滑らせたことです。北海道では、屋根からの転落事故が毎冬100~200件発生、10人前後が死亡しています。特に、気温が上がってプラスになったときや、晴れて日射があるときは、屋根の表面の雪が融けて滑りやすくなるので要注です。また、多くの人が1階の屋根からの転落で死亡しており、低い屋根でも油断は禁物です。

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屋根だけではなく、はしごから落ちる事故も多く起きています。はしご転落で死亡したケースの46%ははしごを固定せずに作業し、はしごごと落ちたのが原因です。北海道では毎冬50~100件発生しています。はしごの足元をしっかり固定して、ずれないように他の人に押さえてもらい、はしご最上部が安定していることをしっかり確認しましょう。

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除雪事故の中で、屋根から落ちてきた雪による死者は、屋根からの転落に次いで多くなっています。軒下にいて落雪に巻き込まれたり、軒先からせり出した雪庇やつららを落とそうとして、落ちてきた氷や雪のかたまりに直撃されることがあります。雪庇落としのための、長い柄のついた用具が販売されています。目的に合った除雪道具を上手に使って、安全を心がけましょう。

落ちてきた雪の下敷きになり、身動きのできないまま窒息したり、凍死したりする例も少なくありません。屋根に雪が載っている時期は、軒先には不用意に近づかないようにしましょう。

除雪事故の死者の66%、重傷者の41%は、1人で作業していて事故に遭っています。発見が遅れるほど、重大な結果を招きます。2人以上での作業を心がけましょう。やむを得ない場合は、家族や隣近所に声をかけてから作業をしましょう。

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除雪は意外に重労働です。作業中に発作など、急に病気の症状が起き、重大な結果につながることがあります。特に、持病のある場合は無理は禁物。経験や体力を過信しないことも肝心です。途中に休みを入れながら、まとめてではなく、数回に分けてこまめにやりましょう。一度に多くの雪を運ぼうとするのは、身体を痛める原因にもなります。

 

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除雪機に詰まった雪をエンジンをかけたまま取り除こうとして、身体の一部が巻き込まれてしまうケースが、除雪機の事故全体の48%を占めます。雪づまりなどは、めんどうくさがらずに必ずエンジンを切ってから行いましょう。除雪機をバックさせようとして転び、自分がひかれてしまった例もあります。また、吹き飛ばした雪が通行人にあたってケガをさせたり、除雪機で近くにいた人をひいてしまう事故も発生しています。除雪機は便利ですが、大きな事故につながる可能性のあることをしっかり頭においておきましょう。

 

関連記事:(除雪機による事故の実態

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除雪の最中に、玄関アプローチの凍結したタイルや敷石の上で滑って転び、手や腰を骨折したり、頭部を打って大ケガになることがあります。骨折を引き金に、寝たきりとなる場合もあります。転倒を防ぐためには、靴底のゴムや溝に工夫をこらした冬靴を選ぶことが大切です。転んでもケガをしないように、帽子と手袋も必ず着用しましょう。

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融雪槽や川に雪を捨てようとして誤って落ちてしまうケースがあります。滑ったり、不安定な足下の雪が崩れて転落する事故が、毎冬起きています。川は岸付近の雪の状態が不安定になっていることが多く、なるべく近づかないようにしましょう。

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除雪をしているときは、深いフードをかぶったまま作業に集中するなど、周りの状況を見落としがちです。バックしてきた除雪車にひかれたり、雪山のかげからきた車に気づかず衝突したりするケースがあります。家の敷地外で除雪作業をする際は、前方だけではなく後方の車や除雪車にも注意して、周りに気を配りましょう。

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